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2022.11.29

治療途中の歯、放置していませんか?

歯が痛くなって歯科医院に通い始めたけど、予約の都合がなかなか合わず、ついつい痛みがなくなったからまあいいか…と治療途中の歯を放置してしまったことはありませんか?当院でも初めて来た患者さんや、久しぶりに来院された患者さんのお口の中を確認すると、治療が完了していないまま放置されている歯を見かけることがあります。しかし、治療の途中で中断してしまうと様々なデメリットがあります。

例えば…

<被せ物などの型を取ったまま>
型を取ったあとでも、歯はお口の中で少しずつ移動することも多く、できるだけ時間をあけずに完成品の被せ物を取り付ける方が、精度面では良い結果となります。型を取って1~3ヶ月経過してしまうと、被せ物の適合性がずれて、調整に余分な時間がかかってしまったり、作り直しになってしまったりすることもあります。<仮歯のままの放置>仮歯はプラスチック状の樹脂でできています。そのため長期間の使用には耐えることができず、時間が経過すると次第にすり減り、改めて治療を始めたときには追加で歯を削ることになってしまったり、大幅なかみ合わせの調整が必要になったりなど、治療がやり直しとなる場合があります。特に歯の神経をギリギリで保存した場合などは、神経を残せなくなってしまう可能性があります。

<歯周病の治療中の放置>
歯周病は痛みがなく自覚症状が出にくい病気のため、状態を改善させるのに時間がかかります。虫歯をどれだけ治療をして歯の状態を良くしたとしても、土台である歯茎が悪くては意味がありません。歯周病の治療を放置して、再度治療を開始してみると、以前よりも悪化していて歯を抜くことになるケースもあります。

<歯の神経を取ったままの放置>
神経を抜いた歯は虫歯になりやすく、細菌感染も起こりやすいものです。また、根っこの先端に膿が溜まり腫れ痛みの原因になります。さらに根の治療は、痛みがなくなった後も治療に回数がかかることも少なくありません。ここで中断になってしまうと、歯の寿命を一気に縮めてしまうので、注意が必要です。また、根の治療中は神経が通っていた部分が空洞になっているため、力に対して大変弱くなっており、最悪の場合、歯が割れて抜歯になってしまうこともあります。

痛くないから行かなくても大丈夫!という自己判断で通院をやめてしまうと上記のような大きなリスクがあります。もし治療途中になってしまっている歯がある方は、すぐに歯科医院を受診しましょう。他にもお口のお悩みありましたらお気軽に当院にお越しくださいませ。